はじめに:中学受験は「オンライン学習」で合格できる時代です
「塾に通わせずに、本当に中学受験なんて可能なんだろうか…」
「地方に住んでいると、やっぱり難関校を目指すのは不利なのかな…」
今、まさにそんな不安を抱えて、このページにたどり着いたのではないでしょうか。
はじめまして。「オンライン塾ナビガイド」運営者の石田です。10種類以上の教材を我が子と試し、20年間の会社経営で培った計画実行力(PDCA)を武器に、親子で受験を乗り越えてきました。
その経験から断言できるのは、「やり方さえ間違えなければ、オンライン学習は中学受験の最強の味方になる」ということです。
この記事では、漠然とした不安を「合格への確信」に変えるため、小学4年生から本番までの学習ロードマップや最適な教材の選び方、そして合否を分ける親の関わり方まで、私の経験とノウハウを余すことなくお伝えします。
【学年別】中学受験 合格までの完全ロードマップ

中学受験の勉強、いったい何から手をつければいいのか、迷ってしまいますよね。でも大丈夫。学年ごとに「何をすべきか」を正しく理解し、実行できれば、道筋は自ずと見えてきます。
我が家では計画倒れを防ぐため、最初に大きな「年間カレンダー」を用意しました。4月はここまで、夏休みはこの問題集を終わらせる、と親子で目標を書き出すだけで、見通しが立って不思議と安心して日々の勉強に取り組めたのを覚えています。
小学4年生:学習習慣の確立と「勉強の楽しさ」を知る時期
この時期の最優先目標は、本格的な受験勉強に備え、学習習慣の土台をしっかりと作ること。難しい問題への挑戦よりも、「わかった!」「できた!」という成功体験を重ね、勉強への抵抗感をなくすことが何よりも大切です。
私自身、勉強嫌いだった娘のイメージを変えるため、最初はごく簡単なことから始めました。例えば「音読」や「100マス計算」です。いきなり「受験勉強」と構えず、ゲーム感覚で取り組めるアプリや教材を活用するのも非常に有効でした。
- 重点項目: 計算力、漢字、語彙力、読書習慣など、すべての学習の基礎となる部分を徹底しましょう。
- 親の役割: テストの結果ではなく「毎日机に向かえたこと」自体を具体的に褒めてあげてください。勉強が「やらされるもの」ではなく「楽しいもの」だと感じられるよう、根気強くサポートすることが求められます。
小学5年生:主要4教科の基礎を固める最重要学年
算数では「割合」や「速さ」といった抽象的な概念が登場し、理科・社会の学習内容も一気に本格化します。まさに中学受験の天王山とも言われるこの学年で、いかに基礎を盤石にできるかが、6年生での伸びを大きく左右するのです。
この時期の怖さは、「わからない」を放置すると、それが雪だるま式に膨らんでしまう点にあります。映像授業などをうまく活用し、つまずいた箇所をその日のうちに解消する学習サイクルを確立したいところです。
- 重点項目: 算数・国語・理科・社会、主要4教科で苦手単元を作らないこと。特に算数の特殊算は、今後の土台となります。
- 親の役割: 子ども任せにせず、学習計画の進捗を管理する「マネージャー」役が求められます。思うように成績が伸びず中だるみしがちな時期でもあるため、冷静に原因を分析し、励ます姿勢が大切です。
小学6年生:志望校対策と過去問演習で実践力を磨く
いよいよ最終学年です。ここからは、蓄積してきた基礎知識を、入試本番で「得点する力」へと転換させる時期。志望校の出題傾向を分析し、アウトプット中心の学習へシフトしていきましょう。
具体的には、過去問を解き、時間配分や設問ごとの優先順位付けといった本番での戦略を体に叩き込むこと。この実戦演習こそが、学習の中心になります。
- 重点項目: 志望校の過去問演習。そして、合否を分ける記述式問題の対策です。必要であれば、添削指導やオンラインでの個別指導を活用し、客観的な視点で「答案作成能力」を磨き上げましょう。
- 親の役割: 学習内容への口出しはぐっとこらえ、体調管理やメンタルサポートに注力する「後方支援部隊」に徹する時期です。出願手続きやスケジュール管理など、事務的なサポートでリーダーシップを発揮しましょう。
オンライン教材・塾の選び方|我が子に最適なサービスを見つけるフローチャート

ロードマップが見えたら、次はお子様という「旅人」に最適な「道具」選びですね。たくさんある教材、どれを選べばいいか迷うものです。以下のフローチャートに沿って考えれば、数ある選択肢の中から、きっとご家庭に合ったサービスが見つかるはず。
我が家でも、最初は主要なオンライン教材5社の資料を取り寄せました。娘の性格を考え「映像授業が中心で、自分のペースで進められるもの」に絞り込み、最終的に2社の無料体験を試して本人に選ばせた結果、驚くほど勉強に集中するようになったのです。
- Step 1: お子様の現状を分析する
現在の学力レベルは? 性格はコツコツ型? それとも飽きっぽい? 誰かに管理されなくても自分で進められる? まずは、お子様をじっくり観察することから始めましょう。 - Step 2: 学習の主軸となる「コア教材」を決める
一年間の学習の中心に据える、メインの教材を1つ選びます。カリキュラムの網羅性が高いZ会や進研ゼミなどが候補になるでしょう。 - Step 3: 苦手分野を補強する「サブ教材」を組み合わせる
コア教材だけでは対応しきれない苦手分野を、ピンポイントで補強するためのサブ教材を選びます。例えば、特定の単元だけ映像授業で学びたいならスタディサプリ、といった形です。 - Step 4: 必ず親子で「無料体験」を試す
親が良いと思っても、お子様に合わなければ意味がありません。必ず一緒に無料体験を試し、お子様の「これならやれそう!」という直感を何よりも大切にしてあげてください。 - Step 5: 迷ったら、専門家のレビュー記事を参考にする
当サイトでも、「スタディサプリ vs Z会 徹底比較」のような詳細なレビュー記事を公開しています。第三者の客観的な意見として、ぜひ参考にしてみてください。
親の関わり方が合否を分ける!PDCAで伴走する3つの秘訣

もしかすると、一番頭を悩ませるのが「親の関わり方」かもしれませんね。オンライン学習での中学受験は、親のサポートが合否を大きく左右します。私が20年間、会社の経営で実践してきた「PDCAサイクル」の考え方は、お子様の学習を伴走する上で非常に有効でした。
例えば、うまくいかない時ほど「なぜそうなったか」を冷静に分析し、具体的な次のアクションを決めることを徹底していました。この視点を家庭に持ち込んだことで、模試の結果に一喜一憂しなくなり、親子で前向きに課題に取り組めるようになったと感じています。
- 秘訣①【Plan & Do】学習の「先生」ではなく「マネージャー」に徹する
私たちがやるべきは、勉強を教えることではありません。お子様が最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、学習計画を立て、集中できる環境を整え、実行をサポートする「プロジェクトマネージャー」に徹することです。 - 秘訣②【Check】「結果」ではなく「プロセス」を具体的に褒める
「100点を取ってえらい」という結果本位の褒め方は、時にプレッシャーになります。それよりも大切なのは、努力のプロセスを具体的に認めてあげること。「昨日より計算ミスが減ったね」「苦手な問題から逃げずに挑戦できたね」といった声かけが、お子様の自己肯定感を育み、挑戦する勇気を与えます。 - 秘訣③【Action】家庭を「安心できる基地」にする
受験期は、親子共にストレスが溜まるもの。模試の結果が悪くても、感情的に叱るのは絶対にNGです。そこは親がぐっとこらえましょう。そして冷静に原因を分析し、「じゃあ、次はこの部分を復習してみようか」と具体的な次の改善アクションに繋げるのです。家庭が安心できる基地であってこそ、子どもは外で戦うことができます。
まとめ:中学受験は、親子で挑む最高のプロジェクトです
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
オンライン学習の普及により、中学受験はもはや一部の家庭だけのものではなくなりました。正しいロードマップを描き、お子様に合った道具を選び、そして親が良きマネージャーとして伴走すれば、目標達成の可能性は飛躍的に高まります。
中学受験は、大変なことも多いですが、親子で一つの目標に向かって知恵を絞り、努力する、かけがえのない「プロジェクト」です。
この記事が、皆様の「最高のプロジェクト」を成功に導く、最初の設計図となれたなら、これ以上の喜びはありません。